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Everyday is the best day of the year ;) と思うことにしよう。うん。

やりたくないことリスト

Twitterのフォロワーさんの情報で、「やりたくないリスト」に関するブログ記事を拝読しました。

やりたくないこと(嫌いなこと)リストってのを5分で作ってみたら結構役に立った
http://goryugo.com/20140209/not_to_do_list/
 
ということで、私も5分でやってみます(笑)。私の「やりたくないこと」は...
  • 締切を守らないこと
  • 手抜きの授業
  • つまらない授業
  • 感情的に怒ること
  • 誰にでもできる雑用
  • ただ決まったことを聞くだけの会議
  • 約束を破ること
  • 作り笑顔
  • 言葉で人を傷つけること
  • 偉そうにすること
  • 他人の話を聞き流すこと
  • 研究を怠ること
5分だと、このくらいしか出てきません。試しにあと5分追加して合計10分かけてみたいと思います。
  • 本を読まないこと
  • お金のかかる食事、飲み 
  • 無駄な夜ふかし
  • 無駄な早起き
  • 自分より歳上や先輩方の論文校正
  • 玄関の床拭き
  • トイレの床拭き
  • お風呂掃除で最後に冷たい水をかけること
  • 食材の買い出し
  • 電気、水道、ガスの無駄使い
  • 他人の尻ぬぐい
  • 「〜しなくちゃ」と言うこと
  • 自分が良いと思ったことを他人に押しつけること
  • 変化を見逃すこと...
さて、気づいたことは、短い時間で思い浮かぶ「やりたくないこと」は、自分の人生のモットーに近いものが多く出てくるようです。一方、時間をかけて出てきた「やりたくないこと」は、普段やってしまっているけれど、本当はやりたくないと思っているものが出てくるようです(私の場合)。
 
やりたくないなら、やらなきゃいい。そんなことは分かっていてもできないのが人間ですね(苦笑)ただ、昔、ある先輩に言われた言葉を思い出しました。
 
「やりたくないと思っているのにやってしまうのは、どこかでその状況でも心地良いと思っている自分がいるからですよ。本当に心からやりたくないと思っているなら、それをやらないし、状況改善のために自らの行いを変えると思いますよ。」
 
本当にその通りだと思います...

「eラーニング」の授業でもノートを使わせることにこだわる理由

2006年に「英語eラーニング」という授業を初めて担当しました。この授業では、ALC NetAcademyという「eラーニング」教材を使って、対面授業を行うことが教員に求められました。

eラーニングとは、情報技術によるコミュニケーション・ネットワーク等を活用した主体的な学習である。これは、集合教育を全部または一部を代替する場合、集合教育と組み合わせて利用する場合がある。コンテンツは学習目的に従って作成・編集され、コンテンツ提供者と学習者、さらに学習者同士の間で、必要に応じてインタラクティブ性が確保されている。このインタラクティブ性とは、学習を効果的に進めていくために、人またはコンピュータから適切なインストラクションが提供されたり、双方向コミュニケーションが実施されたりすることを指す。 「eラーニング白書 2007/2008年版」(経済産業省商務情報政策局情報処理進行課編/東京電機大学発行)より
 
今でこそ「集合教育と組み合わせて利用する場合がある」のくだりは珍しいことでもなく、ブレンディッド•ラーニングは日本ではかなり一般的になりつつありますが、当時「eラーニング」といえば、単なる自学自習を指しました。なので、なぜ自学自習用の教材をわざわざ対面授業に持ち込むのかが分からず(「自分で勉強すればいいじゃない、と思っていました)、また、それを使ってどう授業をすれば良いのかも非常に悩みました。
 
最初の頃は、NetAcademyの画面に沿って解説を行い、学生に問題を解かせるだけの授業しかできませんでした。工夫と言えば、小テストをするくらい。あとは、PCルームでの授業だったので、補助プリントを用意し、ネットでNetAcademyの内容に関連したことを調べ学習させるくらいでした。
 
初回の授業から2か月くらい経ったとき、学生から「クリックするだけでは、勉強している気がしない」「書きたい」という声があがりました。調べてみると、上級クラスでも下級クラスでもどこのクラスの学生も同じ感想を持っていました。学生たちのおかげで、eラーニング教材を使っているからといって、パソコンですべてを済ますのはダメなことに気づかされたのです(今となっては当たり前のことなのですが(苦笑))。
 
そこで単純ですが、学生にノートを購入してもらい、NetAcademy上の短いリーディング素材や、センテンスレベルの文法(穴埋め)問題などを書写させることを、授業や宿題に取り入れてみました。すると次の利点が見られました。
 
  1. 授業開始時に書写を導入すると、休み時間から授業にスムーズに入れる(学生があっという間に授業モードになる)
  2. 学生の満足度が上がる(特に下級クラスにおいて)
  3. 宿題で、NetAcademyの問題を解いた後に正しい文の書写を義務づけると、確認テストの点数が上がる
  4. (上級クラスにおいて)書写した文・文章に関して文法的な質問が出る
 
このなかで私自身が特に重要だなと感じていたのは、実は2番でした。授業内での「満足」(学習者の情意的側面)は、英語が大嫌いな学生に英語を教えるうえでの最大のテーマだと思っていたからです。英語に強い拒否感を抱いている目の前の学生たちには、これ以上、英語を拒否してもらいたくない、という気持ちで授業を進めていたので、「満足」というプラスの感情が芽生えることは、ある意味(部分的に)、成功だったのです。
 
(もちろん、満足する=即、学習効果が上がる、手で書く=即、学習効果が上がる、ということには決してならないので、その点はノートの役割について研究する必要もあるのでしょうが・・・)
 
というわけで、「eラーニング」(デジタル)の授業であってもノート(アナログ)を用意させ、より多くの単語・文・文章を書かせてきました。このデジタル&アナログの共存について何度かFDで報告させていただいたのですが、周囲の先生方の意見はさまざまでした。eラーニングなのだからデジタルのみで、という先生もいらっしゃいましたが、一番多かった意見は「自分の担当する英語eラーニングの授業でもノートを使うことを取り入れてみたら、学生の学習態度が明らかに変わった」というものでした。考えてみれば、たいしたことのない話なんですが、eラーニングという科目名が付いているからといって、デジタルだけで完結させる必要はないのですよね。
 
そんなeラーニングの授業を担当するのも今年度でおしまい。ただ、来年度にどんな科目を担当することになっても、英語の授業におけるノートの役割はバカにせず考えていきたいと思っています。
 
(参考)

先生、私(僕)は単位を取れるでしょうか

学生が成績のことで問い合わせをする時期になってきました。単位を取れるかどうか心配になって連絡をしてきます。それに対し私はたいてい、

「成績表をもらうまで待ってください。残念ながら、この授業の単位を取れるかどうか、成績がなんであるか等は、大学が皆さんに成績表を配布するまで、私は一切お話することができません。」

と答えます。ごめんなさい、いじわるでもなく本当にそうだからです。

ところで、毎年気になっていることなのですが、単位のことを気にする学生はいても、一人も「この前のテストは何点だったでしょうか」と聞いてくる学生はいません。学期最後の授業でテストをすることになっているので、半期ものの授業だったり通年の後期のテストは返却することができません。つまり、学生はテストの点数を知らずに学期を終えるのです。大学側にテストの返却をお願いしたこともありましたが、そういうことはしないと言われましたし、また、採点後に各自取りに来てねと言っても、多くの学生が取りに来ません。

学生が気にしているのは、単位が取れるかどうかで、受けたテストの点数が何点だったか、つまり、学習の成果を最後にどれだけ発揮できたかどうかではないんです。

その姿勢を見るたびに、ものすごく悲しくなります。なにか良い方法はないものでしょうか。学生が単位よりも学習成果を気にする仕組みを作りたいものです。

英語に関する気になるニュース10選(1月17日版)

大学は明日からのセンター試験準備のため入構禁止。平日休みは本当にありがたい。

さて、今日はオンライン記事で私が個人的に気になったものを載せます(番号は順位ではありません)。

  1. アジアの英語エリートが勉強のため視聴するアメリカドラマ「フレンズ」:|NetIB-NEWS|ネットアイビーニュース
  2. 【社説】韓国型TOEFL廃止、教育部の気まぐれを許すな Chosun Online | 朝鮮日報 
  3.  Google検索キーワードにみる「教育業界」のトレンド | エンタープライズ | マイナビニュース
  4. 国立大学ですすむ、グローバルリーダーの育成 | Benesse 教育情報サイト ヘッドライン
  5. 「グローバル5」の学生を企業が我れ先に狙う理由 求められるデュアルハイブリッド授業~どうすればグローバル人材の育成ができるのか(30):JBpress(日本ビジネスプレス)
  6. ベトナムに多く進出する韓国企業・韓国人とどう付き合うべきか?3ヶ国語で説明するセミナーを2月にCROSSCOOPホーチミンで開催! - SankeiBiz(サンケイビズ)
  7. オンライン英会話エイムトーク、「古事記」を教材に英会話提供 - SankeiBiz(サンケイビズ)
  8. MOLLETTE: Learn English! This is America!
  9. Teaching English in China a good Plan B|Top News|chinadaily.com.cn
  10. Armani enjoys not speaking English - TV3 Xposé Entertainment
一番気になったのは10番でしょうか。絶対に英語を話さない、というアルマーニの姿勢が面白い!
 

"Never say never. But at the moment I grant myself this little luxury of not learning English," he said. "Not speaking it grants me the electrifying feeling of being a foreigner in transit. I like this."

一説によると、完璧主義ゆえに完璧でない英語は話さないと心に決めているとか。英語を使わなくてもその名を世界に轟かせているのだからスゴイですね。

 

Giorgio Armani on how he tries to stay ahead of the ...

(本当に英語で返さないんですね)

 


3 Success Lessons from Giorgio Armani - YouTube

(ついでにGiorgio Armaniについて。彼の成功法。)

私も学ぶ

今日は非常勤先で、「異文化コミュニケーション」と「コミュニケーション概論」の授業。

異文化コミュニケーションのほうは、モンゴルとラオスの英語教育•英語事情について。どちらの国も英語教育うんぬん以前に、教育制度そのものが変革期を迎えています。

モンゴルは歴史的な背景から、外国語として人気があるのはロシア語ですが、首都ウランバートルでは英語熱が少しずつ高まってきているようです。わたしの知り合いのモンゴル人も、熱心に英語を勉強していて、とても流暢で聞き取りやすい英語を話します(個人的にはアメリカ英語よりも聞き取りやすい気もします)。

ラオスでも、首都ビエンチャンで英語の需要が高まっています。国民の八割が農業に従事していることもあって、英語はより良い農業技術を学ぶための道具となっているようです。英語の授業はコミュニカティブに、というのが国のお達しですが、実際には現地出身の英語教員がリーディングやテキストの朗読を中心に教えているようです。(ちなみに、ネイティブの英語教員は1%未満)

コミュニケーション概論のほうは、アサーションのA-B-C-D理論について。Ellis (1962)を使用。

Reason and Emotion in Psychotherapy

Reason and Emotion in Psychotherapy


ABCDとはそれぞれ、
A: activating event
B: belief
C: consequence
D: dispute
です。ふつう、私たちはあるできごと(A)が起きたときに、すぐにその反応として結果(C)が起きると考えがちですが、実はそうではなく、必ず自分の思い込みや信念(B)に反応して結果(C)が導き出されているということです。

つまり、A→Cではなく、A→B→Cなのです。

たとえば、「あなたのことが嫌いだ」と言われたとします(A)。落ち込む(C)という結果は、「人から嫌われることは良くないことだ」という考え方(B)によって引き起こされるものです。通常、嫌いだと言われた→落ち込む(A→C)だと思われがちですが、人に嫌われるなんてよくあること、たいしたことじゃないという考え方(B)であれば、落ち込まないという別の結果(C)を引き起こすことが可能です。

ただし、考え方や思い込み(B)を変えるのは大変なことで、自己説得(D)が必要になります。コミュニケーションを快適なものにするには、こういう認識も必要かもしれませんね...学生の皆さんだけでなく、私もね!

...という話の授業(笑)。平木典子さんの下記の本も大いに活用させていただきました。さてさて、どちらの授業もあと二回。後期終了まであとわずかとなりましたが、最後まで学生のためになる授業を心がけたいです。


アサーション入門――自分も相手も大切にする自己表現法 (講談社現代新書)

アサーション入門――自分も相手も大切にする自己表現法 (講談社現代新書)