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ネパール

Dip's Page ネパールの言語と教育

少数民族の言語で教育を行う学校の人気はさほど高くない。結局、少数民族の言語だけを使っていても多民族国家ネパールでは生きていくことが困難である。そこで、ネパール語を主とする学校の方に行く。さらに言えば、ネパール語よりも英語を話せた方が、将来の可能性が拡大するので英語教育を行う私立学校の方が人気である。私立学校が競争を展開する都心部では、挙って英語教育を一つの売りとしている。そのため、良い(高価)とされる学校ほど英語教育に重点をおいている。私立学校のレベルによるが、ネパール語以外の全科目を英語で実施している学校が一般的である。またその指導方法も、英語以外の他言語を学内で禁止するものから、指導時のみ英語を用いる、また、指導の際ネパール語と英語両方を用いるなど多種多様である。その結果、英語を自由自在に使えても、逆に民族語やネパール語を上手に使えない子どもが多発している。
 一方、公立学校の方も数年前から英語を導入しているが、一科目としての位置づけであり、ネパール語で全科目を教育している。これがまた公立学校卒は、英語があまりできないという常識になっており、英語教育を重視してほしい中流階級以上が子どもを公立学校に行かせない一つの理由にもなっている。

 

多言語状況データベースネパール

[教室]

6.1. 初等中等教育における主使用言語の名称:ネパール語

6.2. 初等中等教育において他の言語の使用が認められている:可

6.3. 上記の場合、その言語:「国民語」すべて

6.4. 高等(大学)教育における主使用言語の名称:ネパール語、英語

[教科書]

6.5. 初等中等教育用教科書を書き表すのに用いられている言葉:

ネパール語。他にネワール語、マガル語、シェルパ語、リンブー語のそれぞれで教育を行っている学校が各1校あり、教材もそれぞれの言語で作られている。

6.6. 高等(大学)用教科書を書き表すのに用いられている言葉:英語、ネパール語

[問題点・解説] 

6.7. 教育での使用言語をめぐる問題点:

初等中等教育はほとんどネパール語で行われているが、ネパール語母語とする人口は全人口の約半分である。

6.8. 教育システムに関する解説:

 

近年、特徴的なことは、都市部における、いわゆるEnglish Boarding School の流行である。これは(必ずしも寄宿舎を伴うとは限らず)英語を媒介言語として教育を行う私立学校であり、教科書はネパール語のものも用いるが、教師と生徒のやりとりは英語で行われる。

 

 

英語帝国主義とネパール | ネパール評論 Nepal Review

早朝から日没後まで猛烈に仕事。その合間に,ちょっとだけ,小中学校を見学した。教科書,授業方法ともめざましく向上しているが,問題は何と言っても英語。公立も私立も競って英語教育に走り,もはや完全な英語植民地。ネパール文化を畏敬する私としては,遺憾・残念の極みであり,また日本の未来を見る思いで内心忸怩たるものがあった。ネパールでは,幼稚園から英語漬けとなり,英語が出来ない(貧困等で英語を学べない)子供への言語差別が始まっている。以前にも指摘したように,伝統的カースト制に替わり,それよりも根深く恐ろしい言語カースト制が生まれ,強化されつつあるのだ。
  英語――支配カースト
  ネパール語――中層カースト
  諸民族語――下層カースト
もちろん,ネパール人民が,伝統的カースト制を廃止し言語カースト制を世俗共和国の基本原理とすると定め宣言しているのなら,それはネパール人民自身の選択であり,尊重するにやぶさかではない。

 

しかし,現実は全く逆だ。人民戦争は,被抑圧諸民族の解放のために戦われ,革命成功により各民族語の権利が憲法に書き込まれた。各民族は,少なくとも初等教育までは民族語で教育をする権利,教育を受ける権利を有する。憲法で明文規定された法的権利義務であり,革命の大義である。それなのに,現実は,その自分で定めた目標,法的権利義務を自ら率先して無視し,英語帝国主義にひれ伏している。

 

 

英語教育の違い?

先日、ネパールからの留学生と英語教育に関して話をする事ができた。
基礎英語の部分で、非常にわかりやすいというか、僕自身ためになった事があったため、
ここにメモ。

僕: He ( likes, like) a dog. choose the correct one.
彼: The answer is "likes". He likes a dog.
僕: Can you explain why?
彼: He is a singular subject. When the subject is a singular, we use plural verb like "likes" .
僕: How about this. They ( like, likes ) a dog.
彼: They like a dog. When the subject is a plural, the verb will be a singular...
僕: ..... ( なるほど! 動詞ってそもそも複数とか単数という考え方がないけど、sesがつく
場合とつかない場合のケースをどう分かりやすく教えていけばいいのか。。。
考えた時期があったけど。。。ちょっとしたコツのようなものがあれば、、、覚えやすい!! )

ネパールの英語教育では、主語と動詞の数に対する考え方を逆にして、覚えるとのこと。
例えば、、、主語がHe のような単数であれば、
動詞はs またはesを付けて、複数形のような形にする。
主語がThey, weyouのような、複数であれば、動詞は単数形にする、、、など。
面白い考え方だ。。。
「三単現のsまたはes」のステップに入ったばかりの生徒さんは、
必ずといっていいほど「名詞のs」と混同してしまう。
ネパール式だと、少しは、、、覚えやすくなるような気がした。。。。
そのメソッドは、僕も授業で試してみたいと思う。。。